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統合失調症の病態や症状、治療について

統合失調症は陽性症状と陰性症状が特徴的な疾患です。
発病には遺伝的素因が関与することが報告されていますが、明確な病因は不明です。
若年者(10~30歳代)に多く見られ、性差や地域差は非常に少ない疾患です。
陽性症状は急性期に見られ、思考や知覚に本来存在するはずのない症状のことです。
具体的な症状としては幻覚や幻聴、妄想などが挙げられます。
陽性症状は、脳内のドパミン作動性神経の過剰活動が関与しており、急速に進行しやすいですが、抗精神病薬の効果は良好です。
一方、陰性症状は慢性期に見られ、人間に本来あるべき機能の欠陥を主とする症状です。
具体的な症状としては意欲の減衰、感情鈍麻、自閉などが挙げられます。
陰性症状は、脳内のセロトニン5-HT2受容体の機能亢進やグルタミン酸作動性神経の機能低下が関与しており、緩徐に進行しますが、抗精神病薬の効果が乏しいです。
陰性症状に有効な薬物は、リスペリドンやクエチアピン、アリピプラゾールなどの非定型抗精神病薬です。

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